ニックネーム:tyohiroko7
性別:女性
当時の年齢:22歳
いつ?:2009年
時間帯:昼
場所:地下鉄のパリ駅、切符売り場
旅行の目的:観光
今からもう20年ほど前になりますが、フランスはリモージュに住む友人を訪ねる為、パリで電車を乗り換えた時のエピソードです。
だいぶ昔の話で恐縮ですが、同じようなリスクは今もあると思うので、ご紹介します。
私は英語はある程度できるので英語圏の旅行であれば、さほど言葉に困ることはないのですが、フランス語はさっぱり。
ましてや、当時のフランス国内はホテルや美術館など海外からの観光客を意識した場所以外、ほとんど英語の表記はありませんでした。
それでも、地名や料金くらいは読めるので地下鉄の料金がいくらか路線図をみて探していたところ、親切そうな男性が英語で話しかけてきました。
どこに行きたいのか聞かれて、それならここの券売機だよ、と教えてくれました。私はその時、イギリスからTGVで国境を越えてパリに着いたばかりでした。
当時はまだユーロではなく、フランスフランが通貨でしたが、着いたばかりだったのでまだお金の感覚に不慣れで、「〇〇フラン」と言われても細かい金額、特に硬貨をさっと出せる状況ではありませんでした。
それを知ってのことだったのでしょう、その親切な男性は私がお札から買おうとした時にお札を代わりに自販機に入れてくれるフリをして、出てきた切符とお釣りを私に渡した際、いくらか抜きとったのです。
その時は全く気づきませんでしたが、地下鉄を乗り継ぎ、急行に4時間乗って目的地のリモージュに着いた時、落ち着いて数えてみたら何だかお金が合わなかったんですよね。
日本円にして多分、7~800円程度でしたが、そんなのにひっかかった自分に落ち込みました。旅行中、落ち込んでいても仕方がないので、次は気を付けようと落ち込む気持ちは振り切りましたが、親切そうな人って本当に親切な人と、詐欺目的の人と二通りいるなと思いました。
今は通貨がユーロになり、地下鉄も現金ではなくプリペイドカードになっていると思うので、同じことは起きることはないと思いますが、怪しいお店に案内されそうになったり、親切な人に気を許すと怖い目にあうこともあるので注意が必要だと思いました。あまり警戒してばかりで、本当に親切な人を遠ざけるのも残念ですが、やはりその土地に不慣れな自分は狙われやすいと自覚すべきでしょうね。