ボリビア

ボリビアのラパス〜ルレナバケ間のバス内で睡眠薬

ボリビア主要都市のラパスからアマゾン川に行く為、バスに乗ってルレナバケというアマゾン川の最寄りの街に向かうバスの中ことでした。
そもそもアマゾン川といえばブラジルのイメージがあるが、アマゾン川はボリビアにも繋がっていて、ボリビアでアマゾン川ツアーに行った方が、ブラジルよりもかなり安く行ける。

そして、ラパスからアマゾン川最寄りの街に行くために、飛行機で行けば数時間済むが飛行機は高くバスで行くことに。
ただ、バスの乗車時間は24時間という長距離で、道は崖の脇の凸凹道を走り続けるという過酷な道。
そのルートのバスは毎年数台が崖から落ちて何人も死者を出している恐ろしいルート。

バックバッカーで世界を回っていた私はコストを抑えるため覚悟してバスに乗り込んだ。
乗り込む際には24時間の移動を加味して食料と水分は多めに買っていきました。

席に着くとペットボトルの水を前の座席の背中のソケットに入れて、食料も取りやすい場所に完備。隣の席には40代くらいのおばさまボリビア人がいたので、こちらからニコッとしながら挨拶するも愛想の悪い返事しかない。
長時間移動ともなると隣の存在はとても大切で、面白いやつに当たれば暇つぶしに話しができたり、仲良くなれば盗難のリスクも減り、安心感も加わるのでこちらのストレスは大幅に減る。
男だったらこれまでに覚えた下ネタスペイン語で仲良くなってしまっていたが、おばさまのコミュニケーションの糸口を掴めていなかった。

仲良くなれなさそうなおばさまボリビア人なので、24時間なかなかしんどい。。。
そうこうしているとバスが出発!!

日本では考えられない凸凹道を高速で駆け抜ける!
凸凹で「ドーーーン」とバスが跳ね上がり乗っている我々も宙に浮く!
こんな感じではバスで寝ることは難しいなと思っていたら、バスが止まった。
乗客が何事かとざわつき出したら、運転手がおりていった。
続いて乗客も外に出てみると、崖崩れで道を塞いでいる。
ブルドーザーで砂や岩を退ける作業をみんなで行う。ここで3時間も足止めをくらう事に。。。
年間数台は崖に落ちることも頷ける。

ようやく土砂を退けて再出発!
そこから軽食を食べたり、iPhoneで音楽を、聴いたり本を読んだりしながら4時間ほど過ごしたら、道の凸凹も少し落ち着いてきて、少し仮眠がとれた。

恐らくその時だったのだろう。

少し仮眠をして、起きた時にソケットに入れていたペットボトルの水を少し飲んだ。
少し寝たばかりなのにまた眠くなってきて、スーーっと眠りに入って。。。

次に気がついたのは外は真っ暗の真夜中。
起きてみると。相当ハードな凸凹道だったのだろう、が色んな場所に散らばっている。
私の靴も逆サイドまで行っていた。

靴乗客は皆疲弊していて吐いている人もいるくらい。
そんな中隣のおばさまがいない。。。
バスから降りている。

まさかと思い、自分の荷物やお金を確認してみると、現金数万円とiPhoneがない。
バス中の人間に聞いたが見つからない。
完全にやられた!!

乗客が疲弊して寝られていない中、私だけは何時間もぐっすり寝られた。
ソケットに入れておいたペットボトルに睡眠薬を仕込まれたのだろう。
不幸中の幸いで、パスポートとクレジットカードとカメラは残っていたので、旅は続けられる。

バスはアマゾン川最寄りの街、「ルレナバケ」に到着。
やっぱりバスの隣の席の人とはどうにかしてコミュニケーションを取らなければならない、という事とペットボトルの保管にも気をつけた方が良いという事が教訓になった。

お金もiPhone本体も諦めるから、iPhoneで撮った素晴らしい写真を返してくれ!!
私は最悪の気分でアマゾン川ツアーに参加した。。

そしてこの後、ブラジルでは銃を突きつけられ、タンザニアでは間違ったバスに乗せられ、スペインではスられるなどまだまだトラブルだらけの旅になりました。