友達と初めてイギリスへ個人旅行をしたときのことです。

個人旅行なのでトラブルを少しでも減らすためスーツケースを持っていくのはやめようと相談しました。

荷物はボストンバックに詰めて機内持ち込みにしました。

その頃は今のようにキャリーバックが普及しておらず、ボストンバッグになりましたが、やはり重たく、イギリスでの移動の際に困るだろうということになり、急遽空港でキャリーを１つ購入しました。

これに二人分の荷物をくくりつけたら動きやすいね、と喜んで飛行機へ持ち込みました。

イギリスに到着し、ボストンバッグとキャリーを別々に持って飛行機を降りました。

ヒースロー空港から市内へ向かうため券売機で切符を買って地下鉄に乗り込み発車を待っていると、日本の空港で仲良くなり一緒に市内へ向かっていた女性が「キャリーを持っていなかった？」と聞いてくれました。

私も友達も切符を買うことに一生懸命になり、慌てて荷物を持ったときにキャリーを置き忘れてしまっていたのです。

置いた場所は分かるのですぐに取りに戻りましたが、その時にはもうありませんでした。

ほんの１分ほどのことだったのに、それに他に乗客らしい方はいなかったのに、すぐになくなたてしまったことに驚き、海外って怖いとしみじみと思いました。

でもキャリーでよかったとみんなで胸を撫で下ろして、これを教訓にしようと決めたので、その後の旅行は大変スムーズに進めることができました。