アジア

いつの間にかスラムに足を踏み入れていたこと

ニックネーム:くさかべ

性別:男性

当時の年齢:41歳

いつ?:2016年

時間帯:昼

場所:マカオ|マカオ郊外

旅行の目的:仕事

体験談

中国との海外貿易をしている関係で、定期的に視察に向かいます。

マカオに事務所を構える取引先との商談を終え、まだ帰国の便までにおよそ半日の日程がありました。

そこで街中を視察して、マカオの発展を見学しながら、新たなビジネスチャンスがないかと探すことにしました。

当初は整然とした市街地にいたのですが、やがて少し外れて治安の悪いエリアにひとりで足を踏み入れてしまっていました。

しかも悪いことに後は帰国するだけということですっかり緊張がほぐれてしまっていて、危険を関知するのが遅れていました。

気がつくと周囲に数人の若いけれども身なりの小汚ない物乞がいて、すでに取り囲まれそうになっていました。

そこでこちらから中国語で話しかけると、相手は予想していなかったようで一瞬うろたえましたが、それでもまだ強い視線で狙いを定めていることがわかりました。

そこで本来なら金銭的な解決はしたくはなかったのですが、危険なエリアに踏み入れてしまったミスと授業料と思って多少の金銭を手渡してその場を去りました。

無事に帰国することが最優先でしたから、思うことはありましたがそれ以上にまずはマカオでの仕事の成果があった方がまずよかったと理解しています。