アジア

死ぬんじゃない…と思った話。

ニックネーム:城ケ崎 麗良

性別:女性

当時の年齢:19歳

いつ?:2008年

時間帯:夜

場所:マレーシア 住宅街

旅行の目的:留学

体験談

私は高校を卒業してからすぐにマレーシアへ留学をしに行きました。

マレーシアは物価が安く、英語圏で東南アジアの中でも物価が良くて尚且つ私の知り合いが住んでいたので都合が良かったのです。

私がマレーシアに住んでいた頃は留学生が既にとても多く、私の住んでた場所も留学生ばかりが住んでいました。

ですが、留学生を狙った強盗が多発しているのも事実でした。

私が事件に合う直前、やはり周りで強盗事件が多発していて注意はするよう心掛けてはいましたがまさか自分がそんな目に合う訳が無い、と何処かで思っていました。

当時、私にはルームメイトが居ました。

彼女は英語学校で同じクラスでした。

彼女が「クラスメイト達と夕飯へ行くから一緒に行こうよ」と誘って来たのです。

私は行く気力が無かったのですが彼女が「飲み物だけでも」と言うので一緒に行く事になりました。

その時、私はポケットに携帯、肩から掛けるキャラクターもののポシェットに1000円程入れて家を彼女と出ました。時間は19時頃、まだそこまで暗くなかったのです。

そして彼女と二人で歩いていると車が一台止まっていました。

私は気にも止めていなかったのですが其処から突然男の人が出てきました。

私は車側じゃなかったのですが、車側に居たルームメイトは突然服とカバン(彼女はカバンを持ってきていました。)を捕まれ大声を上げました。

そして彼女は服を破かれカバンごと盗られました。

これはやばい、と思い大声をあげて友達と二人で逃げました。

そこを偶然通りかかった現地の女の子に助けを求めました。そしたらその車の男は大きな包丁を持って追いかけてきました。今度は私が捕まり私を車の中へ引きずり込もうとしました。

大きな包丁を持っていたので「多分殺される」と思いました。

ですが、その時、叫び声を上げたお陰か大家族が家から出てきてくれたのです。男は逃げ、私達は助かりました。

友達はカバンを盗まれ(カバンの中には携帯、家の鍵、お財布、パスポートを入れていたみたいです)気絶しました。

私は放心状態で幸い何も盗まれませんでしたが男に腕を切られ(奇跡的に猫に引っかかれた程度の切り傷でした)砂利の多い地面を引きずられたので足の傷が酷い事になっていたのと体中に痛みが走りました。警察が来て私達は病院に運ばれ手当てをしました。

私は家を引っ越し、ルームメイトは帰国しました。

それから事件は余り聞かなくなりましたが…今でもゾッとする思い出です。しばらく夢に出てくる程でした。

皆様も海外旅行をする時は気を付けて下さい。