イタリア

スリ被害に遭ったからこそ言える気をつけたいこと

ニックネーム:よん

性別:男性

当時の年齢:22歳

いつ?:2011年

時間帯:夜

場所:イタリア ローマ テルミ二駅前

旅行の目的:観光

体験談

イタリアへ旅行に行きました。

日数としては10日間で、ローマ→ヴェネツィア→ミラノ→フィレンツエと主要都市を周り、ローマから日本に帰ってきました。人生初の1人旅でした。

人生初の1人旅ということで、楽しいこともあれば悔しいこともありました。

そして何より「人に助けられた」という旅でした。

人に助けられ、感動して涙を流したほど人生初の1人旅は人生で最高のものになり、人生で最も感動した旅となりました。

人生初の1人海外旅行でした。不安と期待をともに持ちながら「イタリアの主要都市を周り、ローマでイタリアサッカーを見て帰ってくる」というプランでした。

観光地、食事、サッカー観戦など楽しみなことばかりだったのでカメラももちろん持参していきました。

そして、びっくりするほど予定通りに予定は進んでいき、ローマから出発したイタリア主要都市の旅は何事もなくローマに帰って来れました。

そして、待ちに待ったサッカー観戦の前日、私はホテルに荷物を置き、財布とカメラだけを持ち食事に出かけました。

するとホテルすぐ近くの「テルミニ駅」の前で「ジャパニーズ、ナガトモ?」と言われ絡まれました。

明らかに酔った雰囲気で面倒くさかったので無視したのですが、無理矢理握手とハグを求められました。そして、その間ものの10秒少々しかたっていないと思うのですが、財布もカメラも全部とられてしまいました。

幸いパスポートはホテルにおいてあったのですが、その後被害届を出すためローマ市の警察署に行き、被害届を提出しました。

現場で盗難の被害に遭い、幸い盗られなかった携帯を使いまずは国際電話をして持っているクレジットカードを止めました。

そして、混乱する気持ちを落ち着かせ、ローマ市警察署に行きつたない英語で事情を説明しました。そして、警察官の指示の元被害届を出したわけですが、そこには観光客向けのものとして「日本語-イタリア語」というものがあったので事細かく詳細を書くことができました。

そして、署長さんのサインが載っているその被害届を持ち、宿泊していたホテルのオーナーにその被害届を見せました。

後払いのホテルだったので「払えるお金が残っていない」という状態だったのです。するとオーナーは「今回のことはたしかに不運なことですが、イタリア人全員がこういったことをするわけではないです。

あなたの国にも良い人と悪い人がいるように、イタリアにもそういう人はいる。

しかしごく一部です。今回のことでイタリアを嫌いにならないで欲しい」と辞書を引きながら私に気持ちを伝えてくれました。

そして、「日本に帰ってクレジットカードが直ったらここにメールをしてください」とメモを渡してくれ、「今回はお題はいりません。その代わり、運良く残った少ないお金でイタリアを満喫していってください」と言ってくれました。私は感動して泣きました。

その翌日、幸い日本から予約して行ったサッカーのチケットは被害にあっていなかったので無事サッカー観戦をし、日本に帰りました。

帰国後に加入してきた保険会社に提出しました。

盗られたお金とカメラのお金を全額補償してもらうことはできませんでしたが、財布そのものの購入日からの使用頻度とおおよその金額、そしてカメラも同様に購入日からからの使用頻度とおおよその金額を伝えると、伝えた金額の7割分ぐらいの金額が戻ってきました。

処理をはじめてからだいたい2週間ぐらいで手元に戻りました。

もし、購入当時の領収書などの「明確な金額」がわかるものがあれば全額補償ができたとのことでした。

そしてクレジットカードを復活させ、ホテルのオーナーに連絡をすると「あなたのことは覚えてますが、あなたがあの時どんな被害にあったか忘れました。だからお金はもらえません。またイタリアへ来てくださいね」とメールをくれました。

私は感動してまた泣いてしまいました。嬉しさ、楽しさ、悔しさ、そして出会いに感動し、忘れられない旅になりました。

日本の常識は海外の非常識と言われていますが、本当にその通りです。海外では日本の用に治安は決して良くなく、スリや置き引きは日常茶飯事です。

私がカメラの盗難に遭ったときも一瞬の気のゆるみからでした。「前にかけているはずの鞄からわずかにストラップが出ていたのを相手にしっかりと目をつけられました。

「日本人はお金持ちでルーズだからターゲットにしやすい」と思われているのを知っていたのに「ここまで何もなかったから問題ないだろう」と気がゆるんでいました。

その結果、お金もカメラも、そしてそこに入っている旅の思い出の写真データも返ってくることはありませんでした。

「鞄は前でしっかりチャックをする」「時にはチャックに鍵をしめる」などの対策をしっかりとする必要があります。

もちろん、日本の飲食店でよくある「場所をとるために荷物を置く」ということも絶対NGです。自分の身は自分しか守れないので、そういった細かいことでも最新の注意を払うことをおすすめします。