韓国の大田駅の前の広場でコーヒーを飲みながら寛いでいるときのことでした。

突然、男性がわたしの足から靴を脱がせて、代わりにスリッパを置いて、どこかに持ち去ってしまったのです。

一瞬の出来事にあっけにとられてしまいましたが、そのスリッパをはいて慌てて後を追いかけると、なんと靴磨きのお店がそこにあり、わたしの靴がいつの間にか勝手に磨かれていたのです。

確かに汚い靴ではありましたが、勝手に靴を脱がせて磨くとはと頭に来て、文句を言っていると、いつの間にか野次馬に大勢取り囲まれていました。

すると、日本語を話すことができるおじさんが助太刀してくれて、この靴屋と靴を奪い取っていった男性をしかりつけてくれたのでした。

結局、2000ウォンを支払わされましたが、靴はピカピカになったので、悔しかったのですが良しとすることにしました。

あとで、このおじさんにお礼を言うと、こういうことをするのは同じ韓国人として許せないと怒っていました。

しかし、付け加えるようにして、日本でも昔は同じようなことをやっていたと言っていました。

このおじさんは昔から日本を行き来しているようですが、昔の日本でも同じようなことをやっていたという言葉に、二の句がつけませんでした。