ニックネーム:Hnna
性別:女性
当時の年齢:30歳
いつ?:1999年
時間帯:夜
場所:ベトナム ホーチミン ファングーラオ通り近辺
旅行の目的:観光
アジアの国に魅了されて、時間を見つけては旅をしていた時があります。中でも、活気があって、おしゃれで、魅力的な国はベトナム。
映画、ラマンの舞台になった、チョロンを歩いてみたいなと思って、訪れた国でした。
でも、ホーチミンに到着した時、あのバイクの喧騒に圧倒されてしまいました。
一人で道路も渡れない、迷子になる、どうしたらいいの?と思っていたら、感じのいい、シクロのお兄さんに英語で声を掛けられました。
知っている言葉とお兄さんの笑顔に安心。街を案内してもらうことに。
お金はいくら?と聞いても、君が決めたらいいよ、とやんわり。そのうち、良い所に連れて行ってあげるといい、川沿いの人通りの少ない所を抜け小さなバーにたどり着きました。
14,5歳の女の子と男の子が店番をしていました。
観光客の私に大喜びしてくれて、一緒に写真を撮ったり、話をしたりとても楽しい時間を過ごしました。
ビールが運ばれてきて、シクロのお兄さんと飲み、その時に、案内してくれた料金を払いました。会計をする時に、僕がお金を払うから、財布を貸してと。小銭の入ったお財布を渡しました。
今考えると、財布を渡すなんて、私もどうかしていたと思います。
私は全く酔っていませんでしたが、お兄さんは、たった1杯のビールにすっかり酔って、千鳥足。観察していたら、お会計はきちんとしていました。
でも、店番をしていた子ども達の顔が曇ったので、何か言ったのだとすぐにわかりました。別れ際に、気を付けて!と私にメッセージをくれました。
酔っているのはお兄さんは、途中で私を降ろし、偶然止まっていたタクシーに私を入れて、案内をしてやった金を出せと。
もう払ったでしょ!と言い合いを始めると、タクシーに運転手に怒鳴られたので、私を宿泊先まで乗せて帰って欲しいと頼むと、シクロのお兄さんを追い出してくれました。
無事にファングーラオ通りにたどり着いた時はホッとしました。