ニックネーム:とりまさ
性別:男性
当時の年齢:21歳
時間帯:昼
場所:アメリカ|ニューヨーク|JFK空港
旅行の目的:観光
大学2年生の頃、ブロードウェイミュージカルを生で見てみたいと思い、ニューヨークに一人旅で行きました。
初海外にも関わらず、行き先がニューヨークでかつ一人旅というなぜこんな無茶をしたのかよくわかりませんが、ワクワクが勝って気づいた時には雲の上にいました。
もちろんお金は全然ありませんし、英語も全く話せません。
飛行機は格安航空券でとり、日本でホテルとブロードウェイのチケットだけは予約しておきました。
宿泊予定のホテルはマンハッタンの郊外にあり、調べたところシャトルバスで行くのが一番いい方法のようでした。
何とかニューヨークに到達し、JFK空港からマンハッタンに入ろうと思ったのですが、肝心のシャトルバスの乗り場が見つかりません。
どうしたらいいかおろおろしていたところ、一人の外国人に話しかけられました。
片言の英語でマンハッタンのホテルへシャトルバスで行きたいと伝えると、なんと日本で調べていたシャトルバス会社の名刺を見せてきたのです。
どうやらシャトルバスに乗せてくれるようだったので「これは助かった」と思い信じてついていくと、駐車場に連れていかれ「ここで待ってろ」と言われたので待っていたらその男は普通のワゴン車に乗ってきました。
これがシャトルバスなのかとさすがに疑いましたが、値段を聞くとなにやら場所によって違うが1~40ドルの間で変動するようなことを言われたような気がしました。
日本で調べたシャトルバスの価格は20ドルほどだったので、まあ大丈夫かと思い乗車することに。
ホテルを伝えると快くOKしてくれて、道中はマイケルジャクソンの話で盛り上がり、ニューヨークに来たんだなぁと感慨深い気持ちでした。
無事ホテルに到着し、レシートを渡されるとそこには140ドルの文字が。
そこで初めて気づくのですが、乗車する前に運転手は何やらエリアの話をした後に価格は「ワンフォーティー」だと説明していました。
そこで初めてワンフォーティーが140を表すことに気づき、超高額のぼったくりにあったことを理解しました。
学校では140は「ワンハンドレットフォーティー」とならいましたが、3桁を2つの数字に分けて言うことがあると塾でうっすら習ったことがふと頭をよぎります。
文句を言おうと思いましたが、乗車前にちゃんと説明されていたのでこれは完全に私が悪いと思いしぶしぶ140ドルを払って降りました。
全財産の半分を偽シャトルバスに持っていかれて、ホテルでしばらく落ち込んでいましたが、払ったものは戻ってこないということで気持ちを切り替えてそれから2日間のニューヨーク生活は大いに満喫しました。
ニューヨーク旅はいい思い出ですが、一番印象に残っているのはこのシャトルバス事件で、今でも小ネタとしてよく友人とその話をしています。