留学中の友達を観光ついでに訪ねようと、アイルランドに行ったときのことでした。

いろんなカフェは行きつくした友達と、私もせっかくなら地元色の強いところでランチをしたいと相談して、大学の学食に行くことにしました。

お昼時ということでカフェテリアは学生でいっぱい。お値打ちにランチが食べられるということで、私のような観光客風の人も多くいました。

私は財布を手に持って、鞄を椅子に置いてすぐ近くにある今日のメニューに見入っていました。時間にすれば5分ほどだったと思います。鞄を取りにいって、今度はジャケットを席に残して、注文の列に並び、食事を済ませました。

財布をしまおうと鞄を開けたときに、カメラと買ったばかりの電子辞書がないことに気づきました。慌てて周りを探しましたが、すぐに盗られたんだと分かりました。

友達と一緒に、大学の入り口にある警備室へ行き、防犯カメラを見てくれないかとお願いしましたが、手続きをしないとそれは出来ないとのこと。

警察にも被害届を出しましたが、まず戻ってこないと思うと伝えられました。

大学のカフェテリアだから、危険はないだろうと勝手に判断してしまった私が甘かったです。

ほんの5分ほど、すぐ近くだからと油断していたのもいけませんでした。